噛めないのか、噛まないのか

こんにちは。

広島県福山市西新涯町にあります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。

 

今回は【咀嚼】についてお話します。

食べ物を口の中に入れて、ごっくんと飲み込む(嚥下する)までの理想的な咀嚼回数(噛む回数)は25~30回、時間としては約30秒が目安です。

時間が1分以上であれば咀嚼時間が長く、咀嚼回数が5秒未満であれば咀嚼時間が短いです。

 

この問題は『機能的にできない』のか『できるのにやらない』のか、原因を考える必要があります。

【噛めない原因】…舌で食べ物をまとめられない、嚥下が難しく飲み込むことができない、むし歯や歯の生え変わりなどで噛みにくい

【噛まない原因】…間食が多い、食の好み、生活習慣によるもの(↓参照)

①欠食(朝食を抜く)②孤食(一人で食事)③夜食(夜更かしして夜中に食べる)④つなぎ食べ(何かの合間に食べる)⑤流込み食(食べ物を水で流し込む)⑥ながら食べ(テレビなどを見ながら食べる)

 

機能的に噛むことや飲み込むことが難しい場合は歯科の介入を行うことがありますが、『できるけど噛まない・飲み込まない』場合においては、まずは生活習慣から見直していくことが必要かもしれません。

 

あと、ひとつのポイントとして【味付け】を気をつけてみましょう。

味付けが濃い食べ物というのは『濃食』と言って、噛まなくても十分に味が出るため、自然と噛む回数が減ってしまいます。特にファストフードは食べ物がやわらかいのもありますが、味が濃いので普段よりも2割ほど咀嚼回数が少なくなるんだとか…。

なので私も調理をする時は、調味料の使用量を割と気にするようになりました…😄

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