歯が痛む原因、レントゲンの必要性

こんにちは。

福山市西新涯町にあります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。

 

皆さんの歯科医院に行こうと思うタイミングはいつですか❓

  • むし歯がないか診てほしい時
  • 歯の掃除をしてもらいたい時(定期的に歯のクリーニングに通っている)
  • 歯が痛くなった時
  • 歯が欠けた、詰め物やかぶせ物が取れた時
  • 入れ歯の調整をしてもらいたい時

今回は「歯の痛み」「レントゲンの必要性」について書いてみます。

歯の痛みといっても、痛みの具合や程度、その原因はさまざまです。

私たちはまず、どのような痛みがあるのかを伺います。

  • 何もしなくてもズキズキ痛む?(自発痛)
  • 噛むと痛む?(咬合痛)
  • 冷たいものや熱いもの、甘いものでしみる?(冷・温水痛、甘味痛)
  • 歯ぐきあたりに鈍い痛みがある?(鈍痛)
  • 物があたると痛む?(接触痛)

 

それからお口の中を確認して、原因として可能性が高い歯を特定していくわけですが、さて、どのような場合に痛みがでるのでしょうか。

  • むし歯…むし歯が歯の神経近くまで進行している場合。むし歯を放置しすぎて根の先が膿んだ場合。
  • 知覚過敏…歯ぎしりやかみ合わせの具合等によって、歯ぐき付近の歯がえぐれた場合、冷たいものでしみる。
  • 歯周病…歯を支える骨が溶けて、グラグラになった場合
  • 詰め物が取れた…神経がある歯で、詰め物が取れると、歯を削っている部分は歯の神経に近いためしみるなどの症状が出る場合があります。(ちなみに詰め物が取れる=中でむし歯が進行している場合もよくあります)
  • 歯にひびが入っている…わずかな亀裂線が歯の神経まで達した場合等
  • 親知らず…親知らずの歯が半分だけ生えていて、その周囲の歯ぐきに炎症が起きている場合
  • 根の先が膿んでいる…歯の神経をとって、詰め物もしくはかぶせ物をしている歯は、一生安泰!というわけではありません。根の先に膿の袋ができる場合があり、歯が浮いたような違和感や、咬合痛、歯ぐきの部分にニキビのようなできものができることがあります。(無症状のケースもある)

※よくあるケースをざっと挙げてみましたが、もちろん他にもあります。

レントゲンでは、むし歯や根の先の膿袋、歯を支える骨が溶けている部分は黒くうつりますし、その歯は神経が残っているのか、神経を取ってあるのか、根の治療後のお薬が根の尖端まできれいに入っているのかも確認することができます。

(金属で修復してある部分はレントゲンの光を通さないので外してみないと診断できないことがあります。)

いずれも症状と、お口の中の状態と、レントゲンと照らし合わせて正確な診断が必要です。

当院では、初めて来院される患者様には、同意のもとでお口の中全体がうつるレントゲンを撮影させていただきます。

なぜなら、主訴以外にも実は隠れむし歯があった、根の先が膿んでいた等、今は無症状であっても近い将来「痛み」が出る可能性がある歯が存在する場合、治療をするしないに関わらず、患者様も知ってもらう必要がある。

そしてなにより、私たちはそれをお伝えすることが最も大切な役割だと考えているからです。

 

急性の強い痛みがでた場合、一刻も早く痛みを取り除いてほしい!と皆さん思うかもしれませんが、急性症状が出ている時は治療を行うにあたって麻酔が効きにくいことがあるので、そうなると大変です。

そのようなつらい思いをしてもらいたくないので、定期的に歯科医院で歯のチェックをしてもらうことや、自分のお口の中のことを知っておくことは大切だと私は思っています。

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