高齢者の歯とお口のケアについて

こんにちは。

福山市西新涯町あります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。

健康寿命を延ばすためにはお口の中の健康を管理していくことが重要です。そのためのポイントをいくつか挙げてみました。

  • セルフケアとあわせてプロフェッショナルケアも行いましょう

歯垢は歯みがきで落とせますが、歯石やバイオフィルムは除去できません。むし歯や歯周病の予防効果を高めるには、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアが必要です。

  • セルフケアは歯間や歯の根元を念入りに行いましょう

まず歯みがきは朝晩2回の食後に行うことが基本です。年齢を重ねると、歯ぐきがやせて根元のすき間が広がってくることがあります。デンタルフロスや歯間ブラシを併用した歯間ケアと、歯の根元のみがき残しに注意していくことが大切です。

  • 入れ歯のお手入れも忘れずに行いましょう

入れ歯にも汚れは付きます。毎食後、入れ歯は洗い流しましょう。1日に1回は専用の義歯ブラシを使用して汚れをしっかりと落とす必要があります。(入れ歯洗浄液に浸しておくだけでは汚れは落とせませんので、しっかりブラシで洗い流しましょう)

  • プロフェッショナルケアはかかりつけ歯科医で行いましょう

歯のトラブル等で困った時に、いつでも相談できるかかりつけの歯科医院があれば、それまでの治療履歴も把握して管理してもらえます。トラブルが無くても、年に2~3回は定期的なチェックを受けることで早期発見・早期治療にもつながります。

 

【80歳で20本以上の歯を保つ】ことは理想ですが、その歯がグラグラであれば歯の機能を発揮できません。残っている歯の本数はもちろん大切ですが、それよりもしっかり噛めることが重要です。万が一歯を失うことがあっても、それを放置せず、噛む機能を低下させないようにしていきましょう。歯が20本以下でも、入れ歯などを使ってよく噛める人は健康寿命を維持できるという報告もあります。

食べることは生きるたのしみです。

そのサポートを私たちもしっかりしていきたいと思っています。

 

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