学校歯科検診を終えて

こんにちは。

福山市西新涯町にあります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。

 

コロナウイルス感染症の流行に伴い、延期されていた今年度の福山市の学校歯科検診が10月・11月で行われています。

先日、当院も小学校の歯科検診に行ってきました。

コロナ感染対策の件もあり、例年よりも時間がかかりましたが無事に終えることができました。

 

小学校に通う間は乳歯と永久歯の生え変わりの時期でもありますし、新たに奥歯に永久歯が生えてくる時期でもあります。

6番目の歯は小学1年生ごろ、7番目の歯は高学年になると生えはじめます。

また生えたばかりの永久歯は、まだ表面がやわらかくむし歯になりやすいという特徴があります。

歯の交換期、特に歯の生え始めは、歯の頭だけが歯ぐきからピョコっとでているだけの状態で、その部分が汚れが溜まりやすいので要注意です⚠

歯ブラシを大きく動かして、短時間で終わるような歯みがきをしているようであれば、汚れがそのまま…というケースもあります。

そのため、お子さんによる歯みがきだけでなく、「仕上げ磨き」が重要となります。

  • いつまで仕上げ磨きはしてあげる必要があるの?(うちの子はもう大きいし、嫌がるのだけど…)

→当院では10歳までは仕上げ磨きをお勧めします。

歯の汚れは一見、歯と同じような色をしているので、お子さん本人も鏡を見て汚れを把握しにくいこともあります。

そして、先ほども述べたように歯の交換期であればなおさら一人で完璧に磨こうとおもったら大変💦

そして何より、歯みがきに対するモチベーションを維持することは難しいものです。

「今日はこれくらいでいいか」の積み重ねが、むし歯の進行につながることもありますので、定期的にみてあげる必要があるかと思います。

 

保育園や学校の歯科検診で、むし歯がありますに☑チェックされて来院されたお子さんには、ただ治療を行うだけではなく、『なぜむし歯になってしまったのか』を知り、それを改善する必要があります。

例を一部挙げてみます。(↓)

  • 歯みがきをする習慣がついていない(夜、寝る前の歯みがきが一番大事です)
  • 長年同じ歯ブラシで磨いている(毛先が広がったブラシでは十分にお掃除できません)
  • 間食の頻度が高い(常に間食をしていたら、お口の中が酸性に傾いて歯が溶けていく環境になってしまいます)
  • ジュース🍹を毎日飲む(冷蔵庫には常にジュースが入っている・食事の時もジュースを飲む)
  • 口呼吸である(常に口が開いている状態だと、口の中が乾燥して菌が繁殖しやすい環境になることもあります)
  • 歯並びに問題がある(歯が重なっている場所は、むし歯になりやすいためより清掃に留意しなければならない)等

患者様お一人おひとりの生活背景をくみ取りながら、ご家族の方ともその情報を共有して、同じことを繰り返さない方法を一緒に見つけ出せればいいなと思っています☻✨

そしてお子さんが自分自身でお口の中の状態をしっかり管理できるようになるまでは、せっかく生まれ持った健康な歯を一緒に!大切に!守っていきましょう💪!

 

 

 

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