智歯周囲炎について

こんにちは。

広島県福山市西新涯町にある宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。

 

お口の中に痛みがあって、来院される患者様の中で『奥の歯か歯ぐきかよくわからないけどすごく痛い』と症状を訴える方がいらっしゃいます。

その原因は【親知らずの歯】だったりします。親知らずの歯が全てでておらず、頭だけがちょっとだけ出ているとその部分の清掃が行き届かずに炎症を起こして歯ぐきが痛むということが実はよくあります。歯が全て歯ぐきの中に埋まっていても炎症をおこすことがあります。

これを【智歯周囲炎(親知らずの歯の周囲の歯ぐきの炎症)】と言います。

よく忙しくて体が疲れていたり、ストレスがかかっている時に炎症をおこしやすいと言われています。

このような症状が出た場合には、炎症のもととなるお口の中の細菌数を減らす必要があります。そのため、歯科医院では歯の清掃(プラークや歯石の除去)を行います。必要があれば歯ぐきへ炎症を抑えるお薬を入れます。その他、抗生剤や鎮痛剤を処方して様子をみます。すると、だいたいのケースでは症状が落ち着きます。

これで安心かというと、実はそうではありません💦一度その症状が出たら、繰り返しやすくなります。そのたびに応急処置を行うことはできますが、これでは根本的な治療にはなりません。繰り返さないようにするためには、原因となる歯を抜かないといけないのです。

親知らずの歯は、歯の生える向きや歯の位置をレントゲン撮影などを行って確認し、安全に抜歯ができるかを診断してもらう必要があります。抜歯による偶発症が起こり得る可能性が高い場合は、『歯科口腔外科』がある大きな病院へ紹介させていただくこともあるからです。

実際に抜歯にかかる時間は、その歯の向きや歯の根の状態などによって変わってきます。そのため、事前にある程度の目安を聞いておくと、心の準備ができるかもしれませんね😊そして、術後の痛みや腫れに関しても、個人差がありますが、鎮痛剤の処方などを行いながらアフターフォローしていきますので安心してください。

 

ちなみに私も先日、最後に残っていた親知らずの歯を抜いてもらいました🦷歯の頭半分が歯ぐきからみえている、まさに智歯周囲炎になりやすそうな状態で何年も過ごしていたので、妊娠中に2回(つわりの時期と、妊娠後期)、つい先日も、矯正装置が入ったばかりの時期に智歯周囲炎になりました。。

↓抜いた私の歯のレントゲン写真です↓

※画像の無断転載を禁止します。

長年気になっていた歯を、ようやく抜くことができてスッキリしました。

 

みなさんも歯科医院を受診した際には、親知らずの歯が生えているのか是非診てもらってください。生えていることに、またはむし歯になっていることに、気づいていないこともよくあります!そして一番奥にある歯なので、歯ブラシが全く当たっていないこともあります!

抜いたほうがいいのか、抜かずにそのままにするならばどのようにセルフケアしていけばいいか、教えてもらえると思います✨

目次