こんにちは。
広島県福山市西新涯町にあります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。
よく「甘いものばかり食べていたらむし歯になる」と言いますが、日本は他の国と比べて砂糖の摂取量は多いと思いますか?少ないと思いますか?
私は長崎育ちで、あまい味付けの食べ物と接することが多かったように思います。地元を離れ、初めて他県の胡麻豆腐を食べたときには『え!?なんで胡麻豆腐が甘くないんだ!?』とすごく驚きました💦
そのような都道府県で多少の差はあるかとは思いますが、日本という国でみると、実は砂糖の摂取量自体は少ないのです。
興味深いデータがありましたので、グラフを作成してみました。
※画像の無断転載を禁止します。
これは国別の【1人当たりの年間砂糖摂取量】と12才児の【1人平均むし歯経験本数】を表しています。この中ではいちばん砂糖の摂取量が少ない日本ですが、むし歯の経験本数はいちばん多い結果となっています👿⚔
この事実は世界的にも注目されているようで…世界保健機関(WHO)と国際歯科連盟によるレポートによると、この結果の理由として日本はフッ素の利用が少ないことが一番の要因だろうと述べています。
ずいぶん前に一度【水道水フッ化物添加】についてこのブログでお話しましたが、日本以外の国の多くでフッ化物の応用がなされています。そして、定期健診に通う(フッ素塗布)機会が多いです。特にスウェーデンなんかは、健診率が80~90%(子どもは100%)と非常に高いです。(デンタルフロスの使用率も高いようです!)子どもの頃から歯科医院へ予防のために通うことで、その意識づけが大人になっても継続されるシステムづくりがなされているのは、なんとも魅力的だなぁと思います✨
なので、私たちは砂糖の摂取量を控えようとすることよりも、歯みがき剤や洗口液、歯科医院でのフッ素塗布などで、フッ化物を積極的に利用した方が良いのかもしれません。そしてせっかく歯科医院を訪れたのなら、ぜひ先生や歯科衛生士さんに歯のケアの方法についてきいてみてください。
そうやって、歯科医院が治療をする場所(何かあったら行く)ではなく予防のために通う場所(何もなくても行く)という意識が広がってくると、もっとむし歯の数も減らせるのではないかと思います。