フッ素の発見~活用について

こんにちは🌞

広島県福山市西新涯町にあります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。

 

今回はフッ素(フッ化物)について話したいと思います。

 

みなさん『むし歯予防=フッ素』という認識をしてらっしゃる方は多いと思います。

では、どのようにしてフッ素は虫歯予防に効果があると分かったのでしょうか?

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それは1938年、アメリカでその効果は明らかとなりました🔎✨

『ある地域の天然水をのむ人には斑状歯が多いが、むし歯が少ない

(※斑状歯…歯が形成される時期にフッ素を摂りすぎると、歯がまだらに白くなったり、茶色になる症状)

このことについて詳しく調査を行った結果、『飲み水のフッ素濃度1ppmほどの地域では、目立った斑状歯はなく、むし歯になっている人が少ない👀!』という事が分かりました。

この発見により、世界中では50か国以上の地域で”水道水フロリデーション”が行われ、虫歯予防のために利用されています。

水道水フロリデーションとは何か?

→水道水のフッ素濃度を調整すること。(フッ素濃度が少なければ浄水場で追加したり、多すぎるなら取り除く)

日本での実施は、現在は米軍基地内でしか行われていないので、日本人には馴染みがなく「水道水にフッ素⁉」と驚く方もいるかもしれませんが、実はフッ素は土や海、川の水にも含まれている天然のミネラルで、野菜🍅や果物🍇、肉🍖、魚🐟などにも含まれているんです!

虫歯予防に適したフッ素濃度の水道水を、日常的に飲んだり料理に使ったりして体に取り入れることで、生えている歯だけでなく、あごの中でつくられている歯も強くしてくれます💪。

先ほども述べたように、世界では50か国以上、約4億人の人々の虫歯予防に役立っている”水道水フロリデーション”

世界的に見ればメジャーですが、実は日本では、フッ素に対し賛否両論あるため、なかなか広まっていません💦

 

歯に直接フッ素を作用させる「局所的応用法」が日本では主流です。

だから”歯医者さんで定期的にフッ素を塗ってもらう”お子さんは多いですよね。

だけど歯医者さんで塗るフッ素は、高濃度のため定期的にしか塗布することができず、プラスαで毎日の歯みがきが重要🔑となります。

毎日低濃度のフッ素を作用させる「フッ化物洗口」についても、来院されたお子さんの親御さんには話をしたりします。

都道府県別でみると、小学校などで虫歯予防のために「フッ化物洗口」に力をいれているところもあり、実際にむし歯発症抑制に効果が出ているようです。

個人的には、日本にもそのような認識が広まっていき、将来的には水道水フロリデーションも実現するといいのになぁと思っています。(個人の意見です)

 

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