こんにちは。広島県福山市西新涯町の宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。
災害によって、避難生活を余儀なくされることがあります。昨今は日本各地で地震が発生し、この夏は防災対策について考えたり、防災グッズの見直しをされた方も少なくないかと思います。
今回は災害に備えて、歯科の分野から知っておくとよいことをお伝えしようと思います。
- 防災グッズの準備…避難袋の中に歯ブラシ・フロス・歯磨き剤・シュガーレスガムを入れておきましょう。
- 避難先での口腔ケア…避難先でも歯みがき・うがいをしましょう。お口の中のケアはむし歯や歯肉炎だけではなく、感染症の予防にもつながります。歯ブラシがない場合は、ペーパータオルやガーゼなどで歯の表面をこすりましょう。水やお茶でブクブクうがいをしましょう。
- 避難先での食事…食事はよく噛んで食べましょう。よく噛むことで満腹感を感じやすくなりますし、唾液の分泌も促進されます。その他、『ちょこちょこ食べ・だらだら食べ』はむし歯になりやすいので、食事やおやつを食べる時間は決めておいた方がよいと思います。
- 被災地の食生活の特徴…被災した直後はライフラインの寸断により【おにぎり・パン・カップ麺・弁当】などが中心となります。これらはエネルギーを確保することができる大切な食事です。ただし、炭水化物が多く野菜が少ない食生活は歯垢が作られやすくなるため、むし歯や歯肉炎に罹患しやすい食生活であるということを認識しておく必要があります。
この内容は日本学校歯科医会 (nichigakushi.or.jp)の災害対応に関する資料を参考にさせて頂きました。
災害はできればない方が良いですが、『もしも…』の時のことを考えて備えることができるので、皆さんもぜひ一度目を通されてみてください。