歯科関係者が矯正を始める理由🦷

こんにちは。

広島県福山市西新涯町にあります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。

先日、数年ぶりに歯科衛生専門学校の友人たちと会う機会がありました。

驚いたことに私を含めた 8人中6人が歯科矯正の治療(治療終了済も含む)を行っていました🦷

歯科矯正をはじめた理由は様々あるのですが、その中でも共通している理由のひとつとして『歯科の臨床の場において、歯並びや噛み合わせの異常から歯周病が進行するなどの歯のトラブルを目の当たりにしている』ことだと思います。

私自身は、子どもの頃歯科矯正を途中で中断したという経緯があり、もともと八重歯だった上の歯並びだけは改善されたものの、その他下の歯並びや噛み合わせにおいては決して良い状態ではありませんでした。

特に左下の前歯は、年齢を重ねるごとに歯が移動してきているのを感じました。なぜならその歯だけが噛んだ時に強く当たるようになり、噛み合わせの調整をしてもしばらくするとまた当たるように…と、いたちごっこのような状態だったからです。こんなことを繰り返していては将来的にこの歯は歯周病が進行したり、のちのちは抜歯することになるのではないか😰という不安が大きくなったわけです。

歯周病は歯みがきができていない人だけがなるものかというと、実はそうではありません。

特定の歯だけに力がかかりすぎる外傷性咬合というものによって、歯を支える骨が溶けてしまうことがあるのです。

  • 切端咬合…前歯の尖端があたる状態
  • 反対咬合…上の歯よりも下の歯が出ている状態
  • 上顎前突…上の顎や歯が前にでている状態
  • 過蓋咬合…歯の噛み合わせが深く、下の歯が見えない状態
  • 開咬…奥歯で噛んだ時に前歯が噛めない状態

お口の中の清掃状態はいいのだけど、ある部位だけ歯周ポケットが深かったり、歯の動揺が見られたり。なぜだろう?と原因を考えると、上記の咬合が関係していたりします。(その他は歯ぎしりやくいしばりなども原因としてあります。)

このようなことが原因で起こる歯のトラブルは、実感としては40~50代の方に多く見られる印象を持ちます。

 

矯正治療は何歳から始めても問題はないと思いますが、私は大きな異常が出る前に先ほど述べたような不安を解消すべく治療を開始しました🔥。

矯正治療を始めて1年が過ぎましたが、正直、矯正装置が入ったことによる違和感や痛み、食事へのストレスは常々感じています。ですが、コンプレックスだった横からみた時の顎のカタチも改善されてきているように感じており、もっと早めに治療を始めておけばよかったなと思っています。

ちなみに歯科矯正治療は、どのように始まるのかというと、どこの矯正歯科でも初めは初期相談というものを行っています。歯並びや噛み合わせの状態、おおまかな治療法・期間・費用などの説明をしてもらえます。矯正専門の先生のお話を聞くと、より具体的にイメージが付きやすいですので、治療をするしないに関わらず、歯並び等で矯正治療が気になっている方は一度受診をしてみてもよいと思います。※当院では矯正治療を行っておりませんので、矯正専門医がいらっしゃる矯正歯科への受診をお願いしています。

矯正治療中は装置が入って、なかなか清掃が難しいところがあります。矯正中でも、清掃とあわせて補助清掃用具の紹介や使用方法などのアドバイスなども行っていますので、ぜひ定期清掃にお越しください。

 

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