こんにちは☀
広島県福山市西新涯町にあります宇田歯科医院の歯科衛生士の宇田です。
今回はお子さんへの歯科麻酔💉💦はどのようにして行っているかということを書きたいと思います。
まずは綿でつくった綿球に、少しだけ表面麻酔をつけて歯ぐきにぬりぬりします😀✌
表面麻酔とは、麻酔の針を刺入する痛みを和らげるために表面を痺れさせる塗り薬のようなものです。
子ども達には「先生が(綿につけた)魔法のおくすりを歯ぐきにぬって、ムシばい菌を眠らせていきますよ~」と声掛け。
この時からお子さんには目を👀閉じてもらいます😴😴😴
表面麻酔をぬりぬりぬり…そのあとに、ゆっくり麻酔をかけていきます。
前回も書きましたが、先生は刺入時が一番神経をつかいます。その時に、お子さんが目をあけて急に動き出したりすると本当に危険⚠なのです。
そのため、私たちは安心感を与えるために、手を握って「パワーを送るよ~💪」と言ったり、肩付近をやさしく「トントン」としてあげたりしながら、「少しずつお薬でムシばい菌を眠らせていこうね」などと言いながら、絶えず声掛けを行っていきます。
麻酔は10秒ちょっとで終わるものではありません。痛みが少ない麻酔をするためには、ゆっくり時間をかけて麻酔液をいれていく必要があるので、お子さんが飽きないようにしないといけませんから、いろんなストーリーを作ってお話をしたりします(笑)
例)
「あ!ばいきんまんがウトウトしてきたよ~!その調子だ!〇○くんがおめめをちゃんと閉じてくれているから、ばいきんまんもねむそうにしているよ」
「ばいきんまん、枕をもってお布団にコテンってなったよ!もう少しで眠るかも!!」
「スースーって寝息が聞こえて来たよ!いびきが出るまでしっかり眠らせてみようか😀⤴」
お子さんが目をあけてしまったら「あ!○○君がおめめ開けたら、ばいきんまんも起きちゃった!!また眠らせないと!」
もう少し麻酔が終わるまで時間がありそうだったら「ばいきんまん寝たんだけど、実はばいきんまん、大きいボスがもう一匹いたみたい!もう一匹眠らせないといけないから一緒にがんばろ~」
終盤には「ぐーぐーぐー…いびきが聞こえて来たよ!○○くんが頑張ったから、しっかり寝たみたい!ありがとう!」
これで歯科麻酔は成功です✨
お子さんは皆、想像力が豊かで純粋です。”目を閉じる”お約束は、しっかり守ってくれる子が多いです🕊☘
”歯医者=こわいことをされるところ”ではなく”歯医者=たのしいところ”だと思ってもらえるように、これからも医院に来てくれる子供たちとは接していきたいと思っています💖
治療の前から、お子さんに対して「痛いかもしれんけど頑張れ」「今日(治療)できなかったら、次もっと痛くなるよ」「麻酔って、予防接種の注射みたいなやつだよ」と言ってしまっては、構えてしまいます。私たちも、「痛い」「こわい」などのフレーズはなるべく使わないようにしていきたいと思っていますので、お子さんの治療に同伴されるご家族・保護者の方も、どうかこのようなフレーズは控えてもらえますよう、ご協力お願いします💦✨
これまで3回にわたり、小児の歯科治療について書きましたが、みんなが皆、順調に慣れさせ~治療ができるかといったらそうではありません。お子さん一人ひとりと、信頼関係を築いていくことで初めて治療が成り立つのだと考えています。
1歳や2歳でむし歯ができた場合は、どうしても治療自体が難しいですが💦もしも治療ができるようになるまで時間がかかったとしても焦らず、一緒に頑張っていきましょう!